まず水槽導入前に
導入前に読んで参考にして下さい
良い水槽の見分け方
良い水槽の見分け方
大前提として
メンテナンスとか、水替えとか 結構手間がかかる 場合があります。
普段は特に問題なくても、一度不具合が発生すると、あちこち故障しだしたりします。
海水を循環させているので、機械は錆て故障します。特に冷却器、クーラーが故障します。
魚を入れすぎたり、貝類が死んだことに気づかなかった場合、当然水も濁ります。
ノーメンテの水槽があれば、作りたいのですが、当社ではそのような水槽は作れません。
可能な限りトラブルが少ないように設計製造することを心がけております。
ノーメンテ、海水がピカピカ等でお客様にPRしたいのですが、ちょっと怖くて出来ません。
納品後不具合なく、順調に稼働するか、毎回ビクビクしております。
なので、故障したときのことを考慮して、出来るだけ近くの業者に依頼されることをお勧めします。
また、水槽業者は小規模のところが多いので、夏場の冷却不良が重なったら、すぐに修理に駆けつけることが難しいです。
それが遠方のお客様の場合尚更、対応は難しくなります。
当然、当社も同じです。
なので、京阪神エリアのお客様からのご依頼は喜んでお受けできますが、遠方の地域のお客様は問い合わせる前に、今一度、お近くで水槽業者様を探してみてください。
ダメ水槽チェックポイント
数々の失敗、水槽修理や改修した経験から、活魚水槽を見分けるチェックするポイントをお伝えします。
その業者さんに仕様変更をご依頼するか、別の業者に尋ねてみるのも一つの考え方かと思います。
1.水槽上下帯なし水槽は汚れが目立ちます
活魚水槽は中に入れる魚量が観賞魚用と違い非常に多く、出し入れも頻繁に行います。
水槽上下に帯がないと、使って半年もすると汚れが目立って、鮮度演出するどころか、管理が行き届いていない印象になり、逆に不潔なイメージになります。
帯無し水槽をオススメしない理由
水槽の上下の角、隅にどうしてもコケや汚れが付着します。ジになります。
新規導入の時は帯無しは見栄えがいいのですが、1カ月もすると、コケが生えてきます。
観賞魚のお客様は小まめに手入れ、清掃されます。
業務用でお使いの場合、毎日水槽清掃するのは不可能に近いかと思います。営業準備前、営業終了後それはもう大変かと思います。
上下帯があると、汚れが目立つ上下の部分は見えにくくなり、アクリル透明部分をサッとふき取るだけで比較的見栄えが良くなります。
帯無し水槽の写真を掲載します。
帯あり水槽の写真を掲載します。


2.オーバーフローパイプが透明な二重管水槽 は魚が捕れない
3.ろ過槽が3パス(3層式ろ過方式)はポンプ故障が多い
(1)活魚水槽に不向きな3パスろ過槽(3層式ろ過槽)とは
観賞魚用水槽でよく採用されているろ過槽の形状です。
3過槽内を3層に仕切り、ろ過槽のが通る長さを確保できます。さらに、各槽ごとにろ材種類を変えることが出来、目的に合ったろ材を選定しやすくなります。
ところが、活魚水槽ではよくないコトがあります。
(2)活魚水槽に適した1パス式濾過槽
ろ過槽内に仕切りが1枚、もしくは仕切りが無い構造で、特に魚を大量に出し入れしても渇水、ポンプから運転しにくい構造になってます。
(3)3パスが活魚水槽に不向きな理由の説明
3パスろ過槽(3槽式)ろ過槽が、活魚水槽に不向きな理由を説明します。
観賞魚と違い、魚の出し入れが激しい活魚水槽の場合、魚を出した分の水が減ります。
特に売り場用の活魚水槽の場合、大量に販売したのち、かなりの水量が減少します。
3パスの場合それぞれの壁を越えていかないと最後の槽まで水が到達しません。
均等に3分割された3パスろ過槽の場合、濾過槽の水量の1/3の容積が減少しただけで、渇水して、海水が循環しなくなります。
文字で説明しても、イメージしにくいかと思いますので、以下に画像で説明するので、よろしければご覧ください。
4.機器類がシンプル構成ですか?
活魚水槽に最低限必要な機器類を以下の3つです。
(1)活魚水槽に最低限必要な機器
①活魚水槽に最低限必要な機器類を以下の3つです。
①循環ポンプ
②冷却器(冷凍機)
③ブロワーポンプ
長く使う場合、シンプルな機器構成いいかと考えます。なので当社では、お客様のご要望が無い限り最小限の機器類でシンプルに製作します。
(2)シンプルな機器構成の活魚水槽
(3)シンプルではない機器構成の活魚水槽
(4)シンプル構成がいい理由
理由 1 お客様自身で維持できますか?
水槽に携わって来て、長期にわたり「紫外線殺菌灯」、「プロテインスキマー」を、正常に運用しているお客様を見たことがないからです。
適切に運用するには、定期的なメンテナンスが必要で、それには我々製造側のメンテナンスが必要だと思います。
製造側の当社も反省しないといけませんが、定期メンテナンスは皆無で、故障時の対応のみとなってるのが現状です。
理由 2 ろ過槽スペース犠牲にしていない?
長期にわたって使っていないにもかかわらず、機器類がスペースをとるので、ろ過槽部分がが小さくなり、ろ過能力が落ます。
設置場所に余裕があるところは、設置を検討してもいいかと思います。
理由 3 消耗品交換してる?
<プロテインスキマーが不要と思う理由>
海水熱帯魚で良く使われているのですが、観賞魚で1週間に1回程度カップを掃除をしなくてはいけません。
活魚の汚れは観賞魚とは比較にならないくらい汚れます。
忙しい飲食店で頻繁に掃除出来ますか?維持できますか?
<紫外線殺菌灯が不要と思う理由>
水産用の殺菌海水を作るのに、「紫外線」や「オゾン」を使います。適切に運用できていれば、非常に有効だと思います。
オゾン発生装置の消耗品「放電管」交換目安が2年~7年くらいです。
紫外線殺菌灯の消耗品「石英管」交換目安が8000時間(333日)、約1年で交換が必要です。
毎年交換してるお客様を見たことがありません。(製造側も販売後定期メンテしてるところが少ないです)※弊社も含めて